ルクセンブルクのアルデンヌ地方は、美しい風景と、豊かな歴史に彩られた魅力あふれる観光スポットが満載です。この地域は、壮大な中世の城、静寂な村々、そして息をのむような自然景観が特徴で、訪れる人々を虜にします。この記事では、アルデンヌ地方の必見スポットや体験すべきアクティビティを詳しくご紹介します。歴史愛好者、自然愛好者、そしてアクティビティ好きな旅行者にとっても理想的なこの地域を探訪してみませんか?
ヴィアンデン城:中世の魔法にかけられたようなお城
ルクセンブルク随一の名城、ヴィアンデン城を紹介します。11~14世紀にかけて建設されたこの城は、かつてナッサウ家の居城でした。長い間無人でしたが、現在は公開されています。
中世の生活を垣間見る
城内では、武器や鎧、絵画、家具が展示されており、中世の貴族生活を体験できます。また、美しいモーゼル川や山々の景色も楽しめます。
絶景を楽しむアクセス方法
ヴィアンデン駅から徒歩20分、またはケーブルカーで5分。ケーブルカーからは、美しい城の景色を眺められます。
ヴィアンデン城の訪問情報
営業時間は、3月〜10月は10:00〜17:00、11月〜2月は10:00〜16:00です。入場料は大人8€、学生5€、6歳〜12歳3€、6歳以下無料です。
- 営業時間:10:00〜17:00(3月〜10月)、10:00〜16:00(11月〜2月)
- 入場料:8€(大人)、5€(学生)、3€(6歳〜12歳)、無料(6歳以下)
- アクセス:ヴィアンデン駅から徒歩約20分またはケーブルカー約5分
訪れる価値あり
ヴィアンデン城の中世の魅力とルクセンブルクの歴史を感じてください。展示品や景色に心奪われることでしょう。
ヴィアンデンの魅力をもっと知りたい方へ
魅力あふれるヴィアンデンの中世の祭り の記事も合わせてお読みください。
クレルヴォー城
クレルヴォー城の歴史は、12世紀にまで遡ります。城は、地元の貴族であるクレルヴォー家によって建てられ、戦略的な防衛拠点として重要な役割を果たしていました。
長い歴史の中で、何度か改築や拡張が行われ、現在の形となりました。
クレルヴォー城のみどころ
クレルヴォー城は修復され、3つの展示を持つ博物館として新たに生まれ変わりました。
ザ・ファミリー・オブ・マン(The Family of Man)写真展
ルクセンブルクの写真家エドワード・スタイケンによって収集されたこの写真展は、クレルヴォー城内で常設展示されています。1955年にニューヨーク近代美術館で3ケ月ほど開催された後、世界38ケ国を巡回し、ルクセンブルクに戻って来ました。人間の生活や感情をテーマにした約500枚の写真が展示されており、2003年にユネスコの「世界の記憶」遺産に登録されています。
第二次世界大戦博物館
城内には、第二次世界大戦に関する展示があります。特に、バトル・オブ・ザ・バルジ(Battle of the Bulge)に焦点を当てた展示があり、戦時中の装備、写真、文書などが展示されています。ここでは、蝋人形を使って戦いの様子をリアルに再現し、当時のクレルヴォーの住民とアメリカ軍の戦車部隊との交流の様子も展示されています。
ルクセンブルクの城と宮殿の模型博物館
ルクセンブルク大公国の城模型博物館では、国内のさまざまな城の1:100の模型を展示しています。
ここでは、各城の詳細な模型を通じて建築様式や歴史について学ぶことができます。
さらに、行きにくい場所にあるルクセンブルクのお城をまるで観光しているかのような気分になれます。
実際の城の全景は、現地ではなかなか見られないものです。なので、歴史に興味がある方にとって、この博物館は見逃せないスポットです
クレルヴォー城へのアクセス
電車:ルクセンブルク市の中央駅(Gare Centrale)からクレルヴォー駅(Clervaux Station)までの電車が運行されています。列車の運行時間は約1時間30分です。
また駅からクレルヴォー城までは徒歩で約14分です。駅から城への道は標識があり、簡単にアクセスできます。
車:ルクセンブルク市から車でクレルヴォー城へ行く場合、A7高速道路を北上し、N7道路に乗り換えてクレルヴォー方面に進みます。車での所要時間は約1時間です。
ブールシェイド城 (Bourscheid Castle)
ブールシェイド城の歴史は10世紀にまで遡ります。最初の文献記録は1095年に見られますが、城自体はそれ以前に建設されたと考えられています。
ブールシェイド城のみどころ
ブールシェイド城は、その壮麗な建築と豊かな歴史で訪れる人々を魅了します。中世の要塞としての遺構を体験しながら、アルデンヌ地方の自然美を楽しむことができるこの城は、ルクセンブルクの観光スポットとして必見の場所です。
また、城の高台からは、アルデンヌの美しい風景が一望できます。特に夕暮れ時の景色は圧巻です。
城の入り口には石橋が架けられており、訪問者はここを通って城内に入ります。入る瞬間から中世タイムスリップした感じになります。また、場内は中世の住居跡や礼拝堂、地下室などが残っており、当時の生活様式や防衛設備を垣間見ることができます。
イベントやフェスティバル
城では定期的に中世のフェスティバルやコンサートなどのイベントが開催されます。これらのイベントは、城の歴史を体感できる貴重な機会です。
ブールシェイド城へのアクセス
公共交通機関:最寄りの鉄道駅は、エッテルブリュック(Ettelbruck)で、そこからバスで城迄アクセスできます。
車:ルクセンブルク市内からおよそ1時間の距離で、駐車場も完備されています。
車の道順:
- 市内から北方向へ進みA1高速道路に乗ります。
- 次にA7高速道路に合流し「Ettelbruck/Diekirch」方面に向かって進みます。
- Mersch/Colmar-Berg出口で降ります。
- 出口を出たらN7道路に合流します。
- N7道路をEttelbruck方面に北上します。
- Ettelbruckを通過し、さらに北上します。
- N7からN15道路に合流し、Diekirchを通過します。
- N15道路をBourscheid方面に進みます。
- Bourscheidの標識が見えてきたら、その案内に従って進みます。
- Bourscheid村に入り、Bourscheid Castleの標識に従って進みます。
- お城の駐車場が近くに有りますので、そこに車を停めてください。
ブールシェイド城営業時間と入場料金
- 営業時間:2024年3月29日~10月15日の間は、09:30~18:00(最終入場時間は17:30)
10月16日~2025年3月31日の間は、11:00~16:00(最終入場時間は15:30) - 入場料:7€(大人)、5€(シニア/65歳以上)5€(シニア/65歳以上)5€(学生13-25歳)、
4€(6歳〜12歳)、無料(0-5歳) - 犬:リードを付けてください
また、ブールシェイド城はプライベートなイベントにも利用可能です。結婚式や記念日パーティーなど、特別な日のためにお城を貸し切ることができます。多くの人々が、この美しい歴史的な場所で思い出に残るイベントを開催しています。
エシュ=シュル=シュール(Esch-sur-Sûre)
シュール川に囲まれた絵のように美しい村で、古い城跡や湖、ダムが見どころです。ハイキングやカヌーなどのアクティビティも楽しめます。
エシュ=シュル=シュール(Esch-sur-Sûre)は、ルクセンブルクのアルデンヌ地方に位置する魅力的な村で、美しい自然環境と歴史的な観光スポットが豊富です。以下に、エシュ=シュル=シュールの主な観光スポットを紹介します。
1. エシュ=シュル=シュール城(Château d’Esch-sur-Sûre)
エシュ=シュル=シュールの中心に位置する中世の城です。927年に建てられ、歴史的な要塞としての役割を果たしました。城の遺跡を見学し、城壁や塔から村とシュール川の美しい景色を楽しむことができます。
2. シュール川(Sûre River)
村を取り囲むように流れるシュール川は、静かで美しい自然環境を提供します。川沿いを散策したり、カヌーやカヤックなどの水上アクティビティを楽しむことができます。
3. エシュ=シュル=シュール湖(Lake of Esch-sur-Sûre)
村の近くにある人工湖で、夏には泳いだり、ボートに乗ったりすることができます。湖周辺にはハイキングコースも整備されており、自然を満喫できます。
4. エシュ=シュル=シュールダム(Esch-sur-Sûre Dam)
シュール川をせき止めてできたダムで、美しい景観を楽しむことができます。ダムの周辺は自然保護区となっており、豊かな動植物が生息しています。
5. オールドタウン(Old Town)
エシュ-シュル-シュールの旧市街は、石畳の通りと伝統的な建物が魅力です。小さな広場や教会、伝統的な建築様式の家々が立ち並び、散策するのに最適な場所です。
6. 自然散策とハイキングコース
エシュ-シュル-シュール周辺には、美しい自然環境を楽しむためのハイキングコースが多数あります。特に、森林や丘陵地帯を歩きながら、アルデンヌ地方の風景を楽しむことができます。
7. 地元の市場とフェスティバル
村では定期的に地元の市場が開かれ、新鮮な農産物や手作りの工芸品を購入することができます。また、季節ごとにさまざまなフェスティバルやイベントが開催され、地域の文化や伝統を体験することができます。
ウィルツ (Wiltz)
美しい城や教会がある町で、毎年7月に行われる「ウィルツ国際演劇祭」が有名です。また、ウィルツ城には地元の特産品博物館もあります。
ウィルツ城へのアクセス
電車:最寄りの鉄道駅は、ウィルツ駅(Wiltz Station)までの電車が運行されています。列車の運行時間は約1時間30分です。そこから徒歩で10分程度です。
バス:ルクセンブルク市からエッテルブリュック(Ettelbruck)行きのバスに乗り、エッテルブリュックからウィルツ行きのバスに乗り換えることができます。所要時間は約2時間です。
車の道順:
- 市内から北方向へ進みA1高速道路に乗ります。
- 次にA7高速道路に合流し「Ettelbruck/Diekirch」方面に向かって進みます。
- Mersch/Colmar-Berg出口で降ります。
- 出口を出たらN7道路に合流します。
- N7道路をEttelbruck方面に北上します。
- Ettelbruckを通過し、さらに北上します。
- N12道路に合流し、Wiltz方面へ進みます
- Wiltzの標識が見えてきたら、その案内に従って進みます。
- Wiltzの中心部に到着後、Wiltz城の標識に従い進みます。
ウィルツ城営業時間と入場料金
営業時間:9月1日~6月30日 月~土 09:00~12:00 14:00~17:00
7月1日~8月31日 月~日 09:00~18:00
入場料金:8 €(大人/試飲代込)無料 (<21歳)
ウィルツ博物館
ルクセンブルクで最初のホップ飲料を作った地域だと言われています。
Wiltz城の馬屋だった建物が、現在は国立博物館になっています。展示品は6000年にわたるホップ飲料製造の歴史や醸造技術の進化を知ることができます。
ホップの製粉から、醸造、発酵、貯蔵まで様々な生産の過程を知ると同時に醸造セミナーでは、醸造の技術を1日で学ぶこともできます。そして、自分で作ったホップ飲料をその場で味わうこともできるのが大きな魅力となっています。
仕事帰りにホップ飲料とチーズの試食
ウィルツ博物館の公式サイトにワークショップのページにカレンダーがあります。そのカレンダーに開催日の日付に色がついています。
日時:7月19日~8月16日の期間中、毎週金曜日18:00~
要予約:15,00€
ホップ飲料ワークショップ
ワークショップに参加希望の方は、事前に申し込みが必要です。
2024年度は、6回ほど開催されるようです。
参加費用:1人65€
ワークショップ時間:09:00~17:30 (休憩あり)
残念なことに最初の3回はすでにワークショップは終了していますので、これからの場合は
ホップ飲料醸造ワークショップにご興味のある方は、公式サイトからフォームにご記入の上、お申込みください
ワークショップ参加人数は最大10名迄の限定となっています。
ワークショップで醸造したホップ飲料は、約1か月後に33clのボトル10本として受け取ることができます。自分で作ったホップ飲料を味わう喜びを、ぜひお楽しみください!
ウィルツ博物館営業時間と料金
営業時間:9月1日~6月30日 月~土 09:00~12:00 14:00~17:00
7月1日~8月31日 月~日 09:00~18:00
料金は、ウィルツ城入場料金に含まれています。
まとめ
アルデンヌ地方は、歴史的な建物、美しい自然、公園や博物館など、多彩な観光スポットが揃った魅力的な地域です。文化イベントやアウトドア活動も充実しており、訪れる人々に様々な楽しみ方を提供しています。歴史と自然を満喫しながら、リラックスしたひとときを過ごすことができるアルデンヌ地方をぜひ訪れてみてください。